- おみ
- I
おみ【使主】(1)上代の姓(カバネ)の一。 渡来人氏族に多い。(2)上代の敬称の一。 人名の下に添えて用いた。II
「中臣(ナカトミ)の烏賊津(イカツ)の~/日本書紀(神功訓)」
おみ【小忌・小斎】〔「おいみ」の転〕大嘗祭(ダイジヨウサイ)や新嘗祭の時に, 厳しい斎戒を受け, 小忌衣を着て神事に奉仕すること。III「~の君たちもいとなまめかし/枕草子 89」
おみ【御御】〔接頭語「お」「み」を重ねたもの〕尊敬の意を表す。IV「~足」「~くじ」
おみ【御身】二人称。 対等またはそれに近い下位者に用いる。 そなた。 おまえ。「~がゐるとは知つての当言/浄瑠璃・宵庚申(中)」
〔近世の武士言葉で, 「おんみ」より敬意は低い〕→ おんみVおみ【臣】(1)主君に仕える人。 臣下。 しん。「もののふの~の壮士(オトコ)は/万葉 369」
(2)姓(カバネ)の一。 上代には皇別と称する諸氏に与えられ名門とされたが, 八色(ヤクサ)の姓の制で有力な者には第二等である朝臣(アソン)の姓が与えられ, 臣自体は第六等の姓とされた。VIおみ【麻績】〔「おうみ(麻績)」の転〕青麻(アオソ)を績むこと。 また, それをする人。「うちそやし~の子らあり衣の宝の子らが/万葉 3791」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.